Apple26年度1Q決算|iPhone爆売れ・中国復活も株価は天井?今後の買い場を徹底分析

2026年1月30日(日本時間)、Apple(AAPL)が発表した2026年度第1四半期決算は、市場の予想を上回る「モンスター級」の内容でした。特に懸念されていた中国市場での復活と、iPhoneの売上急増は、多くの投資家を驚かせています。

しかし、投資の世界には「噂で買って事実で売る(Buy the rumor, sell the news)」という格言があります。数字が良いからといって、今すぐ飛びつくのは正解なのでしょうか?

本記事では、今回の決算の数字的な凄さを紐解きつつ、「好決算なのに株価が怪しい理由」と、実践的な「次の買い場(サポートライン)」について、現役トレーダーの視点とファンダメンタルズ分析を交えて解説します。

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Apple 2026 Q1決算|数字で見る「完全復活」の衝撃

まずは、1月29日(米国時間)に公開された決算の要点を整理します。一言で言えば、「iPhone・サービス・中国」の3本柱がすべて噛み合った四半期でした。

全社業績:利益率の高さが際立つ

Apple|Q1決算内容

  • 売上高:1,437億5,600万ドル(前年同期比 +15.7%)
  • 純利益:420億9,700万ドル
  • EPS(1株当たり利益):$2.84
  • 粗利率:約48.2%(市場予想を超える高水準)

特筆すべきは粗利率の高さです。ハードウェアを大量に売りながら48%台を維持している点は、Appleのブランド力とコスト管理能力が依然として最強であることを証明しています。

製品別売上:iPhoneの「独り勝ち」

セグメント売上高前年比評価
iPhone852.69億ドル+23.3%今回の最大の勝因
Services300.13億ドル+13.9%過去最高を更新
Mac83.86億ドル-6.7%やや失速
iPad85.95億ドル+6.3%堅調
Wearables等114.93億ドル-2.2%供給制約が響く

地域別:中国市場の大逆転

投資家が最も懸念していた「Greater China(中華圏)」の売上は、255億2,600万ドル(+37.9%)と強烈なV字回復を見せました。現地のローカルメーカーとの競争激化や規制リスクが叫ばれていましたが、蓋を開けてみればAppleブランドの選好度は揺らいでいなかったことが数字で示されました。

何が起きていたのか?好決算の3つの要因

今回の決算がこれほど強かった背景には、メディアが騒ぐ「AIブーム」とは異なる、もっと本質的な理由があります。

1. iPhone需要の「地理的分散」と「単価向上」

iPhone売上の+23.3%増は、単に数が出ただけではありません。会社側も強調している通り、「全地域での記録更新」が寄与しています。特定の国頼みではなく、グローバル全体で買い替えサイクルが到来したこと、そしてProモデルなどの高単価機種が選ばれたことが、トップラインを押し上げました。

また、単純にiPhoneという「ハードウェア」の完成度と、生活インフラとして手放せない「iOS」の安定性が再評価された結果と言えます。古くなった端末からの自然な買い替えサイクルが、高品質なハードウェアによって支えられたのが真因です。

2. 中国リスクの払拭

「中国でiPhoneが売れなくなっている」という市場の懸念は、今回の+38%という数字で一旦リセットされました。これは単なるリバウンドではなく、中国市場におけるプレミアムセグメントでの地位を再確認させるものです。投資家心理としては、最大の懸念材料が「強力な収益源」へと反転した形です。

3. Services部門が利益の下支え役に

App Store、iCloud、Apple Musicなどのサービス部門は売上300億ドルを突破し、過去最高を記録しました。成長率は+14%とiPhoneほどの爆発力はありませんが、利益率が極めて高いこの部門が安定成長していることは、全社の粗利率(48.2%)を支える「利益のエンジン」として機能しています。

弱点も存在

一方で、Wearables(Apple WatchやAirPodsなど)はマイナス成長となりました。これは需要不足というより、AirPods等の供給制約が主な要因とされていますが、完全無欠の決算というわけではありません。

投資家視点|この決算で「買い」に向かうべきか?

ここからは、表面的な数字だけでなく、チャートと市場心理(センチメント)に基づいた現実的な投資判断について解説します。結論から言えば、「好決算=即買い」は危険な局面にあると考えています。

市場は「半年先」を織り込んでいた

私の見立てでは、今回の好決算の内容は、昨年(2025年)の夏頃からの株価上昇ですでに織り込まれていた可能性が高いです。株式市場は常に未来を先取りします。

チャートを確認すると、決算前から期待上げが続いていました。つまり、今回の数字が出た瞬間が「事実の確定」となり、ここからは「材料出尽くし(Sell the news)」の空気が支配的になると予想しています。

高バリュエーションへの警戒感

現在の株価収益率(PER)は約30倍水準です。これは歴史的に見ても決して割安ではありません。この高い期待値を維持するためには、今回の決算が「良い」だけでは不十分で、来期以降もさらに加速するストーリーが必要です。

しかし、半導体メモリのコスト増や、iPhone需要の一巡感を考慮すると、ここから一直線に株価が上値を追う展開は描きにくいのが現実です。

MSマーケット総研の結論と今後のトレード戦略

では、具体的にどのように立ち回るべきでしょうか。現状の評価と、トレーダーとしての需給読みを統合した戦略を提案します。

現状評価:AI期待と現実のギャップ

事業としてのAppleは、ハードウェアとiOSの統合において極めて強力です。今回の決算も、AIどうこうではなく「良いモノを作れば売れる」という基本動作の強さを証明しました。

しかし、株価は別物です。現在の高値(PER約30倍)は、「Apple IntelligenceやGemini統合が将来的に莫大な利益を生む」という"AIドリーム"を織り込んだ価格になっています。もし市場が「AI機能はまだ大したことない」と冷静になり始めた時、期待先行で買われた分の剥落が起きるリスクがあります。

具体的なエントリーポイント(価格帯)

「事業は堅調だが、株価に乗っている期待(AIプレミアム)は重すぎる」という状況です。現在株を保有している方、あるいはこれから買いたい方へは以下の精査が必要です。

エントリー価格|Point!

  • 既に保有している方:
    一度、持高調整(ポジションの一部利確)を強く推奨します。「好決算=材料出尽くし」となりやすい典型的なパターンです。
  • 購入を待機していた方:
    AI期待が剥がれ、適正なハードウェア企業としての評価に戻る水準を待ちましょう。

🎯 狙いたい価格ゾーン

狙い目価格ゾーン

  • 理想的な仕込みゾーン: $150 〜 $200
    ここまで調整が入れば、AIプレミアムが剥落し、本来の「高収益ハードウェア企業」として割安感が出る水準です。自信を持ってエントリーできます。
  • 打診買いゾーン: $200付近
    $200の心理的・テクニカル的なサポートラインで反発を確認できた場合のみ、少額での打診買いを検討します。決して焦ってはいけません。

株式投資では「待つことも相場」です。自分の想定したシナリオ(価格帯)に来るまで引きつけてからエントリーすることで、勝率を劇的に高めることができます。

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※監修:MSマーケット総研

Check Point!|次四半期の「減速の有無」が主戦場に

今回のAppleの決算は、企業としての強さをまざまざと見せつける内容でした。しかし、投資家としては冷静さが求められます。

本記事のCheck Pornt!

  • 数字はパーフェクト(iPhone +23%、中国 +38%)。
  • しかし、株価はすでにその期待を織り込み済みの可能性あり(PER30倍)。
  • 短期的には調整局面入りの可能性が高い。
  • $200〜$150のレンジを意識して、冷静に次のチャンスを待つ。

今後の焦点は、次の四半期(2026年Q2)でiPhone需要が持続するか、そしてメモリ価格高騰などのコスト圧力が粗利を圧迫しないかどうかに移ります。高値掴みを避け、賢い投資判断を心がけましょう。


出典・参考リンク

監修:MSマーケット総研

※本記事は2026年1月30日時点の情報を基に作成しています。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。また、本記事に含まれる数値は発表時点の速報値を基にしています。

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