イラン新指導者モジタバ師がホルムズ海峡の封鎖カード維持を示唆|中東戦争激化と原油高が日本経済に与える影響を【徹底解説】

イラン戦争

イランの新たな最高指導者に就任したモジタバ・ハメネイ師が、世界のエネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡を「圧力手段として維持すべきだ」とする強硬姿勢を示し、中東情勢が一段と緊迫しています。

一方で、イランの国連大使は「海峡を閉鎖するつもりはない」とも発言しており、現時点では“全面封鎖の確定”というよりも、通航統制や実効的な妨害リスクが高まっている段階とみるのが妥当です。しかし、市場の不安は拭えず、世界のエネルギー供給網は大きな試練に直面しています。

実際に、ドバイ周辺ではドローン落下が報じられ、湾岸地域の航空・海運・金融機能にも影響が広がっています。この記事では、イラン新体制の狙い、ホルムズ海峡リスクの現実味、原油価格と日本経済への波及、そして私たち個人がインフレや物価高に対して取るべき「資産の備え」について、最新の報道をもとに深掘りして解説します。

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中東情勢の急緊迫:モジタバ新体制とホルムズ海峡「圧力カード」の行方

モジタバ・ハメネイ新最高指導者の強硬な初声明

イランでは先代の後を継ぎ、モジタバ・ハメネイ師が新たな最高指導者に就任しました。就任後初となる国営メディアを通じた声明は、中東の軍事・エネルギー情勢を大きく揺るがす内容でした。

最大の焦点は、石油・ガスの海上輸送の要衝であるホルムズ海峡について、圧力手段として引き続き利用する考えを示した点です。さらに、「敵にあまり経験がなく、極めてぜい弱な他の戦線を開くことについて、検証作業が始まっている」とも語り、米国やイスラエルとの戦争状態が続けば、非対称戦を含む新たな対抗措置を発動させる警告を発しました。これを受け、市場では原油高と海運リスクへの警戒が一気に強まりました。

閉鎖の威嚇と「全面閉鎖否定」が入り交じる現状

声明の中では、米国が実行したとされる女子小学校空爆に対する復讐にも言及され、イスラエルとの報復の連鎖が続く中、イラン側は「屈服には近づいていない」と徹底抗戦の構えを見せています。

ただし、事態は複雑です。ロイター通信などの報道によれば、イランの国連大使は3月12日の段階で「海峡を閉鎖するつもりはない」と発言しています。そのため現時点では、ホルムズ海峡の「全面閉鎖が正式決定した」というよりも、通航妨害や管理強化を含む強力な“圧力カード(交渉材料)”として海峡問題が使われていると理解するのが適切です。
とはいえ、実効的な通航妨害が行われるだけでも、海運会社にとっては保険料の高騰やルート変更を余儀なくされるため、世界経済へのダメージは計り知れません。

ホルムズ海峡

ホルムズ海峡は、ペルシャ湾と外洋を結ぶ海上交通の要衝で、サウジアラビア、UAE、クウェート、イラクなど中東産油国の原油やLNGが世界へ運ばれる重要ルートです。世界の原油輸送の内、約2割合がここを通るため、緊張や封鎖懸念が高まると供給不安から原油価格が上昇し、日本のガソリン代や電気代、物流コストにも影響が及びます。

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ドバイ「安全資産都市」の前提が揺らぐ:湾岸諸国への波及

クリーク・ハーバー周辺へのドローン落下と企業活動への打撃

今回の中東有事で世界の金融市場に大きな衝撃を与えたのは、長らく中東における「安全なビジネス・観光のハブ」と見なされてきたアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ周辺でも被害が報じられたことです。

報道によると、新たに開発された高級高層マンションが立ち並ぶ「Dubai Creek Harbour(ドバイ・クリーク・ハーバー)」付近の建物へのドローン落下被害や、ドバイ空港周辺でのドローン事案が確認されています。一般市民の居住区や物流の要衝が脅威にさらされたことで、ドバイが築き上げてきた「安全神話」の前提が大きく揺らいでいます。

外資系金融機関の対応と周辺国へのリスク拡大

この事態を受けて、ドバイに拠点を置く多国籍企業は迅速な対応を迫られました。Citigroup(シティグループ)Standard Chartered(スタンダードチャータード)、LSEG(ロンドン証券取引所グループ)、Bloomberg(ブルームバーグ)などの主要な金融・情報機関では、従業員に対して在宅勤務や一時退避を認める動きが出ました。

さらに、影響はUAEに留まりません。クウェートでもミサイルやドローンによる攻撃、迎撃事案が報告されるなど、戦火はイスラエル周辺だけでなく、ペルシャ湾岸の親米・親西欧諸国全体へと波及する様相を呈しています。開戦以降、中東全体での死者はすでに1000人を超えたと報じられており、人道危機と地政学リスクが同時に進行しています。

Point!|ドバイ攻撃の背景

イランがドバイを攻撃した背景には、UAEが米軍資産を受け入れる重要拠点であることに加え、港湾・空港・金融都市としての機能を揺さぶり、米国や同盟国に経済的圧力をかける狙いがあるとみられます。つまり「米軍基地があるから」だけでなく、軍事と経済の両面を狙った攻撃と考えるのが妥当だと思われています。

【豆知識】イスラエル建国の背景

英国はパレスチナ問題に深く関与した歴史があり背景には、エジプトとスエズ運河、さらにインドへ続く帝国の重要航路を守りたい戦略的思惑があったとされます。つまり、単なる行政上の許可手続きの簡略化ではなく、中東の要衝を自国の影響圏に置きたい安全保障上・帝国上の判断が大きかったとされています。

出典元:1920年6月29日の英貴族院(House of Lords)でのロード・カーゾン発言より。

原油市場は「史上最大級の供給混乱」局面へ

妨害リスクとサウジアラビアの「迂回ルート」構築

国際エネルギー機関(IEA)は、今回の中東有事について、世界の石油市場にとって史上最大級の供給混乱を引き起こしていると評価しています。ロイター通信の報道でも、イランはドローンや海上攻撃を用いて、数カ月にわたりホルムズ海峡の通航を妨害しうる能力があると指摘されています。

こうした供給リスクの現実味が高まる中、サウジアラビアは異例の対応を見せています。ホルムズ海峡を経由する東側のルートを避け、西部のヤンブー港から紅海を経由する「迂回ルート」での原油輸出を急増させています。
サウジ国営海運のバーリなどが超大型原油タンカー(VLCC)を多数チャーターし、3月の積み出しは記録的な高水準となる見込みです。しかし、輸送距離の長期化や海域の危険度上昇に伴う保険料・運賃の高騰は避けられず、これが世界のエネルギー価格を押し上げる根本的な原因となっています。

トランプ政権の思惑と泥沼化する戦費負担

この事態に対するトランプ米大統領の反応も、市場のボラティリティ(変動率)を高める要因です。同氏は「米国は断トツで世界最大の産油国だ。原油価格が上昇すれば、米国には多くのお金が入ってくる」とSNSに投稿し、自国のエネルギー覇権を誇示しつつ、「悪の帝国であるイランの核兵器保有と世界の破壊を阻止する」と強硬姿勢を維持しています。

一方で、戦争のコストは膨大です。米当局者の説明によれば、対イラン戦争の最初の6日間だけでかかった費用は113億ドル(約1兆8000億円)余りに達したとされています。この莫大な戦費支出は、米国の財政赤字を拡大させ、インフレの再燃や金利の高止まりを引き起こす可能性があり、結果として為替市場における「円安ドル高」の圧力となることが懸念されています。

原油高≒$高のメカニズム

原油は主にドル建てで取引されるため、原油高になると輸入国はより多くのドルを必要とし、ドル需要が強まりやすくなります。加えて、産油国が受け取ったドルを米国資産で運用する動きもドル買い要因です。一方で、米国が産油国である場合は、原油高が米景気や金利を支えるとの見方から、さらにドル高圧力が強まることがあります。

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【重要】原油高・物価高騰・円安から自分の資産を守るために

日本経済への波及ルート:ガソリン代とインフレの連鎖

ホルムズ海峡を巡る緊張や中東の戦争は、決して遠い国の出来事ではありません。日本のエネルギー自給率は極めて低く、輸入原油の大部分を中東地域、特にホルムズ海峡ルートに依存しています。

海峡の通航妨害やタンカー運賃の暴騰は、時間差で必ず日本の生活を直撃します。
具体的には、「ガソリン価格の異常な高騰」「火力発電コスト増による電気代の急上昇」「物流コスト上昇を転嫁した食料品・日用品のさらなる値上げ」というインフレの連鎖が起こります。賃金の上昇が物価高に追いつかない「スタグフレーション」の懸念が高まる中、銀行に現金を預けているだけでは、実質的な資産価値は目減りしていく一方です。

※26.3.13時点では既にガソリン価格は上がり始めています。

今すぐ始めるべき「資産防衛」のステップ

このような世界的危機の局面において、個人ができる最大の防衛策は「インフレや円安に強い資産への分散」です。
有事の際のリスクヘッジとしては、金(ゴールド)などのコモディティ資産、原油高の恩恵を受けやすい資源国通貨、あるいは米ドルなどの外貨建て資産をポートフォリオに組み込むことが重要です。地政学リスクがニュースのトップで報じられている今こそ、冷静に自分の資産環境を見直すタイミングと言えます。

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物価高・円安局面に備える資産防衛

中東情勢の悪化は、原油高・物流コスト上昇・円安圧力を通じて私たちの家計に直接影響しやすい局面です。物価上昇で資産価値が目減りしてしまう前に、少額から始められる証券口座や、外貨・コモディティに対応した投資環境を整えておくことが、将来の選択肢を増やす第一歩になります。

よくある質問|FAQ

ホルムズ海峡が封鎖・妨害されると日本のガソリン価格はどうなりますか?

大きく高騰する可能性が高いです。日本は輸入原油の大半を同海峡経由に依存しています。実効的な通航妨害や迂回による輸送コスト(タンカー運賃・保険料の暴騰)の上昇分は、数カ月遅れで国内のガソリン代や電気代、さらには物流費を通じてあらゆる生活物価に転嫁されます。

イランは本当にホルムズ海峡を完全に閉鎖するのでしょうか?

現時点では「完全な閉鎖」には至っていません。新指導者のモジタバ師は圧力手段としての維持を示唆していますが、イラン国連大使は閉鎖を否定しています。全面閉鎖はイラン自身の経済や同盟国へのダメージも大きいため、威嚇や局地的な通航妨害を通じて国際社会から譲歩を引き出す「交渉カード」として使われているのが実態と見られています。

ドバイの金融機関が在宅勤務になったのはなぜですか?

ドバイ周辺の高級住宅街(クリーク・ハーバー付近)や空港周辺でドローンの落下・飛来事案が報じられたためです。従業員の安全確保を最優先とし、CitigroupやBloombergなどの外資系企業が一時的な退避や在宅勤務の措置を取りました。これにより、中東の安全神話が大きく揺らいでいます。

今回の有事においての円安や物価高に対して、個人でできる対策はありますか?

預貯金のみに頼らず、インフレに強い資産へ一部を分散させることが有効です。外貨預金、FX(為替取引)を活用したドルや資源国通貨の保有、または金(ゴールド)や原油関連の投資信託・ETFなどを少額から組み込むことで、国内の物価高による資産目減りリスクを軽減(ヘッジ)することができます。

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出典・参考元

※本記事の執筆にあたり、以下のニュース報道・機関の情報を参照し、事実関係の確認を行っています。刻一刻と変わる中東情勢の最新情報については、各メディアの公式ページをご確認ください。