日経平均はどこまで下がる?下値メド3段階と反発条件をチャートで解説|62,700・60,000・56,000円

日経平均の株価

日経平均は6月3日に一時68,786円まで上昇したあと、短期的な調整局面に入っています。6月9日終値は65,416円でしたが、高値から見るとすでに約5%の下落です。

では、今回の下げは一時的な押し目なのでしょうか。それとも、上昇トレンドの過熱感が冷める本格的な調整の入り口なのでしょうか。

この記事では、チャート上で意識されやすい下値メドを62,700円前後、60,000円前後、56,000〜57,000円台の3段階に分けて整理します。あわせて、反発に必要な条件、6月15〜16日の日銀会合、6月16〜17日のFOMCで注意すべきポイントも解説します。

結論から言えば、日経平均の下値メドはまず62,700円前後、次に60,000円前後、深い調整では56,000〜57,000円台です。

ただし、これは「必ずそこまで下がる」という予想ではありません。あくまで、売り買いがぶつかりやすい価格帯をチャートから整理した目安です。相場では、価格水準そのものよりも、その水準で買いが入るのか、出来高を伴って反発するのかが重要になります。

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目次

日経平均は68,786円から反落|まずは現状を整理

日経平均は、6月3日に一時68,786.49円まで上昇しました。これは直近の上昇相場における重要な高値です。しかし、その後は利益確定売りが強まり、6月9日終値は65,416.63円まで下落しました。

高値からの下落率は約5%です。短期的には大きな下げに見えますが、5月以降の急上昇を考えると、現時点ではまだ「上昇後の調整」の範囲内と見ることもできます。

ただし、注意したいのは下げ方です。上昇相場の途中でよくある押し目なら、節目付近で買いが入りやすくなります。一方で、節目を次々に割り込む場合は、短期筋の手仕舞いだけではなく、中期資金の利益確定も進んでいる可能性があります。

Point!

今回の下落は、まだ「上昇相場の終わり」と断定する段階ではありません。ただし、68,786円を起点に高値を切り下げる形が続く場合、短期調整から中期調整へ移行する可能性があります。

確認ポイント内容
直近高値6月3日高値:68,786.49円
直近終値6月9日終値:65,416.63円
高値からの下落率約5%
注目点62,700円前後で下げ止まるか、60,000円方向まで調整するか

日経平均株価

日経平均の株価
日経平均の株価|26年6月9日の時点

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日経平均の下値メドは3段階|62,700円・60,000円・56,000円台

今回の日経平均の下落で意識したい下値メドは、大きく3つあります。

段階下値メド見方
第1段階62,700円前後短期の押し目候補。ここで反発できれば上昇トレンド継続の余地があります。
第2段階60,000円前後心理的節目。ここを割ると投資家心理が悪化しやすい水準です。
第3段階56,000〜57,000円台中期調整の最終防衛ライン候補。208EMAなど中期線と重なりやすいゾーンです。

最も重要なのは、どの水準で下げ止まるかではなく、下げ止まったあとに反発の質が出るかどうかです。

たとえば、62,700円前後で一度反発しても、出来高が少なく、すぐに売り直される場合は本格反発とは言い切れません。逆に、60,000円前後まで下げたとしても、そこで出来高を伴って陽線が出れば、過熱感を冷ました健全な調整として評価される可能性があります。

⚠️ 注意点

下値メドは「買えば必ず反発する価格」ではありません。相場では、節目を割り込んだ瞬間に損切りが連鎖し、想定以上に下げることもあります。価格だけでなく、出来高、ローソク足、為替、米国株の動きもあわせて確認する必要があります。

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第1の下値メドは62,700円前後|短期押し目として意識されやすい水準

まず注目したいのが、62,700円前後です。この水準は、短期の押し目として意識されやすい価格帯です。

日経平均は5月から6月初旬にかけて急ピッチで上昇しました。急上昇した相場では、上がった分だけ利益確定売りも出やすくなります。そのため、最初の押し目候補として、直近上昇の途中で買いが入りやすかった価格帯が意識されます。

62,700円前後で下げ止まり、そこから65,000円台を回復できるなら、今回の下落は「強い上昇相場の中の短期調整」と判断されやすくなります。

62,700円前後で見るべきポイント

📋 反発確認のチェックポイント

  • 下ヒゲをつけて買い戻されるか
  • 出来高を伴って反発するか
  • 65,000円台を回復できるか
  • 米国株、とくにナスダックや半導体株が崩れていないか
  • ドル円が急激な円高に振れていないか

このゾーンで反発できる場合、投資家心理はまだ強いと考えられます。短期筋の利益確定を吸収しながら、再び高値圏を試す展開も残ります。

Point!

62,700円前後は、今回の下落が「押し目」で済むかどうかを判断する最初のチェックポイントです。ここで反発できれば、まだ相場の基調は強いと見られます。

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第2の下値メドは60,000円前後|心理的節目で売り買いがぶつかりやすい

62,700円前後で反発できない場合、次に意識されるのが60,000円前後です。

60,000円は、チャート上の節目であると同時に、投資家心理にも大きな影響を与える価格帯です。日経平均が60,000円を維持できるかどうかは、個人投資家だけでなく、短期売買を行う投資家にとっても重要な判断材料になります。

特に、急上昇後の相場では「どこまで下がったら買うか」を待っている投資家が多くなります。そのため、60,000円前後では押し目買いと戻り売りがぶつかりやすくなります。

60,000円前後で下げ止まる場合

60,000円前後で下げ止まる場合、相場は過熱感を冷ましたうえで、再び上昇を試す可能性があります。この場合、上昇トレンドそのものは崩れておらず、むしろ買い場を探す投資家にとっては重要な局面になります。

60,000円を明確に割り込む場合

一方で、60,000円を明確に割り込む場合は注意が必要です。心理的節目を割ることで、損切りやリスク回避の売りが出やすくなります。特に、米国株安、円高、金利上昇が同時に進む場合は、下げが加速する可能性があります。

⚠️ 注意点

60,000円は買いが入りやすい水準ですが、割り込んだ場合には投資家心理が一気に悪化しやすい価格帯でもあります。反発狙いで入る場合も、損切りラインを決めておくことが重要です。

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第3の下値メドは56,000〜57,000円台|深い調整なら中期線との攻防へ

60,000円を割り込んだ場合、次に意識したいのが56,000〜57,000円台です。

この価格帯は、短期の押し目というよりも、中期調整に入った場合の下値メドとして見ておきたい水準です。筆者のチャート設定では、208EMAなど中期の移動平均線と重なりやすいゾーンであり、売り買いが拮抗しやすい場所と考えられます。

急上昇した相場では、短期線から価格が大きく乖離します。乖離が大きくなりすぎると、どこかで移動平均線に近づく動きが出やすくなります。これは、相場が弱くなったというよりも、行き過ぎた上昇を調整する自然な動きです。

56,000〜57,000円台まで下げる意味

このゾーンまで下げる場合、短期的な楽観はかなり後退していると考えられます。高値掴みした投資家の含み損が増え、戻り売りも出やすくなります。

一方で、上昇相場の中期的な買い場は、短期的な悲観が強まった場面で生まれることもあります。56,000〜57,000円台で下げ止まり、そこから反発できるなら、再び中期上昇シナリオを組み直すことも可能です。

ここを割るとシナリオは変わる

ただし、56,000円台を明確に割り込む場合は、単なる押し目ではなく、相場の前提が変わった可能性を考える必要があります。中期線を割り込み、戻りも鈍い場合は、上昇トレンドから調整トレンドへ移行したと判断されやすくなります。

Point!

56,000〜57,000円台は、深い調整が起きた場合の重要なチェックポイントです。ここで反発できるか、それとも割り込むかで、中期の見方は大きく変わります。

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反発条件は65,500円回復と出来高|下落シナリオが崩れる条件

下値メドを確認したうえで、次に重要なのが反発条件です。相場は下がった価格だけで判断するものではありません。どの水準で、どのような形で反発するかが重要です。

本日以降の日経平均でまず見たいのは、65,500円前後を明確に回復できるかどうかです。6月9日の高値は65,485.16円でした。この水準を上回ってくると、短期的には売り圧力を一度吸収したと見られやすくなります。

反発と判断しやすい条件

✅ 反発と判断しやすい条件

  • 65,500円前後を明確に回復する
  • 反発時に出来高が増える
  • ローソク足で長い陽線、または下ヒゲ陽線が出る
  • 米国株、とくにナスダックや半導体株が持ち直す
  • ドル円が急激な円高に振れない

反発局面で最も避けたいのは、価格だけが少し戻り、出来高が伴わないケースです。この場合、買い戻しによる一時的な反発にすぎず、再び戻り売りに押される可能性があります。

逆に警戒したい形

⚠️ 逆に警戒したい形

  • 65,500円に届かず失速する
  • 反発しても上ヒゲが長くなる
  • 出来高が増えない
  • 60,000円方向への下落が早すぎる
  • 日銀会合やFOMC前にリスク回避が強まる

⚠️ 注意点

「少し戻したから底打ち」と判断するのは危険です。底打ちには、価格の回復だけでなく、出来高、ローソク足、外部環境の改善が必要です。

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FOMC・日銀会合前は荒れやすい|6月15〜17日の金融政策イベントに注意

今回の日経平均の調整を見るうえで、6月中旬の金融政策イベントは非常に重要です。

日本では、6月15〜16日に日銀金融政策決定会合が予定されています。さらに米国では、6月16〜17日にFOMCが予定されています。日米の金融政策イベントが近い日程で重なるため、株式市場、為替市場、金利市場の値動きが大きくなりやすいタイミングです。

日銀会合で見るべきポイント

日銀会合では、利上げの有無だけでなく、植田総裁の会見でどのようなメッセージが出るかが重要です。特に、物価、賃金、円安、長期金利に対する発言は、日本株に影響しやすいポイントです。

もし日銀がタカ派的な姿勢を強めれば、円高や金利上昇を通じて株式市場の重荷になる可能性があります。一方で、過度にタカ派へ傾かなければ、イベント通過後に買い戻しが入る可能性もあります。

FOMCで見るべきポイント

FOMCでは、政策金利そのものに加えて、今後の利下げ・利上げ見通し、インフレ認識、雇用市場への評価が注目されます。直近では米雇用統計が強く、インフレへの警戒も残っているため、市場は金融引き締め的なメッセージに敏感になっています。

米金利が上昇すれば、グロース株や半導体株に売りが出やすくなります。日経平均は半導体関連株の影響を受けやすいため、FOMC後の米国株の反応は必ず確認したいところです。

イベント日程注目点
日銀金融政策決定会合6月15〜16日利上げ姿勢、円安認識、長期金利、植田総裁会見
FOMC6月16〜17日政策金利、インフレ認識、今後の利下げ・利上げ見通し

Point!

日銀会合とFOMCが近い日程で重なるため、イベント前にポジション調整が出やすくなります。特に短期売買では、発表前後の急変動に注意が必要です。

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個人投資家の戦略|買い急がず3つのシナリオで考える

今回のように高値から急落した局面では、「今すぐ買うべきか」「まだ待つべきか」で迷いやすくなります。しかし、重要なのは一つの予想に賭けることではなく、複数のシナリオを用意しておくことです。

特に、日銀会合とFOMCを控えた局面では、短期的な値動きが大きくなりやすいため、無理に底値を当てにいく必要はありません。

シナリオ①:62,700円前後で反発する場合

62,700円前後で反発し、65,500円前後を回復する場合は、上昇相場の中の押し目として見やすくなります。この場合は、強い銘柄や指数連動型の商品を少しずつ拾う戦略が考えられます。

シナリオ②:60,000円前後まで調整する場合

60,000円前後まで下げる場合は、心理的な節目で買いが入るかを確認したい局面です。ここでは焦って一括で買うのではなく、数回に分けて入る方がリスクを抑えやすくなります。

シナリオ③:56,000〜57,000円台まで深掘りする場合

56,000〜57,000円台まで下げる場合は、中期調整として見る必要があります。この場合、相場全体の雰囲気はかなり悪化している可能性がありますが、同時に中期目線では買い場が近づく可能性もあります。

シナリオ対応方針
62,700円で反発短期押し目として少額から検討
60,000円まで下落分割買いを意識し、反発確認後に判断
56,000〜57,000円台中期調整として慎重に判断。焦らず底打ち確認を優先

⚠️ 注意点

急落局面では、最初の反発が「本物の底打ち」ではなく、一時的な買い戻しで終わることがあります。買う場合も一括ではなく、分割でリスクを抑えることが重要です。

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結論|日経62,700円で止まるか、57,000円代まで調整するかが焦点

日経平均は6月3日に68,786円まで上昇したあと、短期的な調整局面に入っています。6月9日終値は65,416円で、高値からは約5%の下落です。

今回の下げで注目したい下値メドは、まず62,700円前後、次に60,000円前後、深い調整では56,000〜57,000円台です。

下値メドと反発条件
短期調整で注目したい価格帯
62,700円前後
ここで反発できれば、短期的な押し目として見やすい水準。買いの勢いがまだ残っているかを確認したいポイント。
60,000円前後
心理的な節目となる価格帯。売りと買いがぶつかりやすく、一度は下げ止まりを試しやすい水準。
56,000〜57,000円台
中期調整に入った場合の重要な下値候補。テクニカル的にも買い直しが入りやすいゾーンとして意識される。
65,500円前後
反発確認の最初の条件。ここを回復できれば、短期的な戻り基調に入る可能性が高まる。
6月15〜16日の日銀会合、6月16〜17日のFOMC前後は、金利・為替をきっかけに値動きが大きくなりやすいため注意が必要です。

現時点では、上昇トレンドが完全に崩れたと断定する必要はありません。ただし、短期的な過熱感が冷める過程に入っていることは確かです。

投資家としては、「どこが底か」を一発で当てにいくよりも、62,700円、60,000円、56,000〜57,000円台という3段階のシナリオを用意し、反発の質を確認しながら判断することが大切です。

出典・免責事項

※本記事は、公開時点で確認できる市場データおよび公表情報をもとに作成しています。記載している価格水準、下値メド、反発条件は、将来の値動きを保証するものではありません。

株式、ETF、CFD、FXなどの金融商品には価格変動リスクがあります。投資判断は、最新情報を確認したうえで、ご自身の責任で行ってください。

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よくある質問|FAQ

日経平均はどこまで下がる可能性がありますか?

まずは62,700円前後、次に60,000円前後、深い調整では56,000〜57,000円台が下値メドとして意識されます。ただし、これは保証ではなく、チャート上で売り買いがぶつかりやすい水準です。

60,000円を割ったら危険ですか?

60,000円は心理的節目のため、明確に割り込むと投資家心理が悪化しやすくなります。ただし、割ったあとにすぐ買い戻される場合もあるため、終値で維持できるか、出来高を伴って反発するかを確認する必要があります。

今は押し目買いしてもいい局面ですか?

. 押し目候補ではありますが、日銀会合とFOMCを控えているため、買い急ぎには注意が必要です。一括で買うよりも、62,700円、60,000円、56,000〜57,000円台のように段階を分けて判断する方がリスクを抑えやすくなります。

反発を確認するには何を見ればいいですか?

65,500円前後を回復できるか、反発時に出来高が増えるか、下ヒゲや陽線が出るかを確認したいところです。あわせて米国株、半導体株、ドル円の動きも重要です。 Q. FOMCと日銀会合はなぜ重要ですか?

著者紹介

元大手投資銀行(IBD)

リサーチ部門担当アナリスト

ストラテジスト歴15年

MSマーケット総合研究所在籍
専門は財務諸表分析、また、各国ファンダメンタルズ、マクロ経済を研究分析。

シューケル順子

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