海外勢の「高市トレード」の死角|総選挙後に円安が反転する日銀シナリオ

2月8日の投開票を目前に控え、ウォール街をはじめとするグローバル投資家たちは、ある「分かりやすい物語」に賭けています。
それは「選挙で与党が勝利」し、高市首相(または高市氏主導)による「積極財政・成長投資」が加速することで、再びアベノミクス的な円安・株高が訪れるというシナリオです。
いわゆる「高市トレード」の再燃。彼らはこれを材料に日本株を買い、円を売っています。
しかし、この一本調子のシナリオには、致命的な死角があります。
それは、もう一人の主役である「日銀」の現在地です。
政策金利はすでに0.75%に達しており、日銀は「政治イベント」に関わらず、淡々とデータ(賃金・物価)に基づいた正常化を進めています。
政治が誘う「円安」と、実体経済が求める「円高(正常化)」。この乖離が埋まる瞬間、積み上がったポジションは一気に巻き戻されます。
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【警告】市場の「楽観」に付き合う必要はありません
海外勢のシナリオが崩れ、巻き戻しの「円高」が起きた時こそ、相場は最も大きく動きます。
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グローバル勢のメインシナリオ|「高市トレード」=円安・株高
現在のマーケット、特にオプション市場のポジションを見ると、海外勢が描いている方程式はシンプルです。以下のような連想ゲームです。
海外勢の方程式
「選挙で与党が踏みとどまる」→「積極財政で国債増発」→「日銀への緩和圧力」→「円安・日本株買い」
実際、主要メディアの報道も「高市カラーによる財政拡大」を強調しており、これが短期筋(CTA等)の円売り・株買いを誘発しています。
彼らにとって日本の政治イベントは、ファンダメンタルズ分析よりも手っ取り早い「お祭り(トレード機会)」に過ぎません。
しかし、このシナリオは「日銀がおとなしく従う(利上げを止める)」ことが大前提となっています。
ここに大きな誤算があります。
死角はその先にある|日銀はすでに「0.75%」の世界にいる
私たちは事実を直視する必要があります。
日銀は昨年12月の会合を含め、段階的に利上げを行い、無担保コール翌日物金利はすでに0.75%程度の水準にあります。
これは「緩和の継続」ではなく、明確な「正常化プロセス(引き締め)」の最中であることを意味します。
日銀が見ているのは「為替」ではなく「実質金利」
日銀(植田総裁)のロジックは一貫しており、政治的な「円安/円高」の要望ではなく、あくまで「賃金と物価の好循環」と「実質金利」に基づいています。
Point!|日銀の視点
- 実質金利の正常化:インフレ率に対して名目金利が低すぎる状態(緩和的すぎる環境)を是正する動きは止まっていません。
- データ重視:春闘の賃上げやサービス価格の動向が強ければ、政治状況に関わらず「追加利上げ」の正当性は高まります。
シナリオ崩壊のトリガー
選挙が終わり、政治的な不確実性が払拭された後、市場が再び経済指標(CPIや賃金統計)に目を向けた時が転換点です。
もしデータが「粘着的なインフレ」を示せば、市場は「高市氏でも日銀の正常化(利上げ)は止められない」という現実に直面します。
その瞬間、過度に積み上がった「円売りポジション(高市トレード)」の買い戻しが一気に発生し、急激な円高・株安へと逆回転するでしょう。
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ボラティリティの正体|表層(政治)と深層(日銀)の乖離
いまの相場が不安定なのは、メインプレイヤーたちが全く逆の方向を向いているからです。
| 視点 | 注目材料 | 想定される動き |
|---|---|---|
| グローバル勢 (表層の期待) | 選挙勝利 積極財政 | 円安・株高 (高市トレード) |
| 日銀・実体経済 (深層の現実) | 金利0.75% 実質金利是正 | 円高・調整 (正常化の圧力) |
単純な「円安一方通行」ではありません。
海外勢の資金力による“物語としての円安”と、日銀の政策による“実体としての金利差”。
この2つが綱引きをしているからこそ、どちらかのシナリオが崩れた時の反動(ボラティリティ)が過去最大級に膨らんでいるのです。
結論|決め打ちは厳禁。勝った側でも「逆回転」を想定せよ
この局面で個人投資家がやるべきは、ニュース通りの円安を信じ込むことではなく、「その逆」が起きた時の激震に備えることです。
特に、ポジションが円売りに傾くほど、日銀イベントや経済指標を起点にした円高方向への巻き戻しは鋭く、速くなります。
シナリオ崩れを利益にする準備
「円安株高」に乗るだけなら現物株や投資信託で十分です。しかし、「日銀要因」で逆回転した時、あなたの資産を守れるのは「売り(ショート)」ができる口座だけです。
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