【日経225】5万円からの急落警戒|48,000円の攻防と42,500円の「黄金の買い場」

日経平均株価(日経225)は、ついに50,000円の大台を突破し、市場は高揚感に包まれています。しかし、プロのトレーダーや機関投資家の視線は、すでに「次の下落」がどこで止まるか、あるいは「どこまで深掘るか」に向けられています。

本記事では、MS FINANCIAL PRESS編集部が独自に分析した最新のチャート(週足・日足/時間足)をもとに、今後数ヶ月以内に発生する可能性が高い「調整局面」について解説します。

【緊急アラート】

テクニカル分析上、現在の水準は非常に危険な「売買拮抗ゾーン」に突入しています。安易な高値掴みは資産を大きく減らすリスクがあります。

特に注目すべきは、フィボナッチ・リトレースメントが示す「48,000円の防衛ライン」と、そこが決壊した場合に訪れる「42,500円の黄金の買い場」です。短期トレーダーと中長期投資家、それぞれの視点から具体的な戦略を公開します。

※本記事は2025.12.15-PM5:30でのチャートを元に作成されております。また、本記事は推奨するものではなく、あくまで一つの主観であることをご理解の上、投資を行う場合には自己責任の元行って下さい。

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【週足分析】フィボナッチ138.2%への下落は不可避か

まずは長期的なトレンドを把握するために、日経225の週足チャートを確認します。現在の上昇トレンドは非常に強力ですが、テクニカル指標は明確な「過熱感」と「調整の必要性」を示唆しています。

日経平均の週足チャート
日経225|週足チャート(出典:MSマーケット総研)

51,000円近辺での天井形成と上値の重さ

チャート上部の紫色の帯(レジスタンスゾーン)にご注目ください。価格は51,000円付近で何度も押し返されており、長い上ヒゲをつけています。これは、大口投資家による「利益確定売り」が断続的に入っている証拠です。

市場心理としては、「ここからさらに上を買う材料」よりも、「今のうちに利益を確保したい」という圧力が勝りつつあります。

ターゲットは「138.2%戻し」の水準

フィボナッチ・エクスパンションを用いた分析では、現在の上昇波に対する調整の第一ターゲットとして、フィボナッチ138.2%ライン(約49,000円〜48,000円付近)が浮上します。

相場の経験則として、急激な上昇の後には、少なくともこの水準までの調整(下落)が入る確率は極めて高いと言えます。「押し目」を作らずに一直線に上がり続ける相場は存在しません。現在、ポジションを持っている投資家は、この水準までの下落を織り込んでおく必要があります。

週足分析の結論

上昇トレンドは継続中だが、短期的には下落圧力が増加中。まずは48,000円水準までの調整を前提としたポジション管理が必須。

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【1時間足詳細】48,000円攻防戦の行方

次に、より細かい値動きを見るために、日足および時間足のチャートを分析します。ここでは、売り手と買い手の激しい攻防が予想される「価格帯別出来高」と「サポートライン」の重複が見られます。

日経225|1時間足(出典:MSマーケット総研)

48,000円前後の強力な抵抗帯(サポートゾーン)

チャート下部に向かう矢印が示す通り、48,000円前後には過去に何度も価格が揉み合った形跡があり、非常に強いサポートゾーン(抵抗帯)が形成されています。

【Point!】

  • 週足フィボナッチ138.2%
  • 日足レベルの過去のレジサポ転換ライン
  • 心理的節目(48,000円)

これら複数のテクニカル要因が重なるこのポイントでは、下落してきた際に「値ごろ感」からの買い支えが入ることが予想されます。つまり、この価格帯では売りと買いが拮抗し、一時的なリバウンドやレンジ相場を形成する可能性が高いのです。

【危険】ここを割ると「真空地帯」へ

しかし、これが最大の落とし穴でもあります。もし、世界情勢の悪化や海外投資家の売り仕掛けによって、この48,000円の岩盤サポートを明確に下抜けた場合、相場は一変します。

48,000円より下の価格帯は、過去に急騰した局面であるため、価格の節目となる「足場」が少なく、いわゆる「真空地帯」となっています。一度ここを割り込むと、ブレーキ役となる買い注文が薄いため、一気に価格が走る(暴落する)リスクがあります。

最悪のシナリオ—フィボナッチ100.0%への回帰

48,000円の防衛ラインが決壊した場合、次のターゲットはどこになるのでしょうか? テクニカル分析が示す答えは残酷なまでに明確です。

ターゲット価格:42,500円前後

週足フィボナッチ・リトレースメントの100.0%戻し水準である42,500円前後まで、ほぼ一直線に下落する可能性が大いにあります。

「まさかそこまでは落ちないだろう」という正常性バイアスは危険です。現在の50,000円超えの相場は、期待先行で買われている側面が強く、剥落する時は想像以上のスピードで進行します。特に、48,000円から42,500円の間は、これといったサポートが見当たらないため、売りが売りを呼ぶパニック相場になりやすいゾーンです。

【Conclusion】結論|トレーダータイプ別・具体的売買戦略

以上の分析を踏まえ、MS FINANCIAL PRESSが推奨する具体的なアクションプランを提示します。ご自身の投資スタイルに合わせて参照ください。

▶︎短期トレーダー(デイトレ・スイング)

48,000円割れのリバウンド狙い

48,000円のサポートゾーンに到達した瞬間、短期的な自律反発(リバウンド)が期待できます。

【Point!】

  • エントリー:48,000円を少し割り込んだあたり(47,800円〜48,200円)で打診買い。
  • 利確目標:49,000円〜49,500円付近。欲張らずに早めの撤退を。
  • 損切り(必須):47,500円を明確に実体で割ったら即ロスカット。下落トレンド入りの合図となるため、躊躇は命取りになります。

▶︎中長期投資家(現物・積立)

「待つ」ことが最大の仕事

現在は高値圏であり、ここからの新規買いはリスクリワードが悪すぎます。今はキャッシュポジションを高める時期です。

【Point!】

  • 戦略:48,000円での攻防は静観。落ちてくるナイフは掴まないこと。
  • ベストバイ:フィボナッチ100.0%戻しの42,500円前後まで引きつけてからのエントリーを推奨。ここでの買いは、長期的に見て非常に優位性の高いポジションとなります。

どちらの戦略を取るにせよ、現在はボラティリティ(価格変動)が高まる局面です。資金管理を徹底し、シナリオが崩れた場合は即座に撤退する準備をしておきましょう。

下落局面でも利益を出す準備はできていますか?

日経平均が下落すると、現物株やNISA口座だけでは資産が減るのをただ眺めることしかできません。しかし、CFD取引を活用すれば、「売り(ショート)」から入ることで、下落相場を利益に変える、あるいは現物株の損失をヘッジ(保険)することが可能です。

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【Check Point!】シナリオを持って相場に対峙せよ

日経225は歴史的な高値圏にありますが、永遠に上がり続ける相場はありません。今回のテクニカル分析が示す通り、48,000円と42,500円という明確な節目を意識することで、パニックにならず冷静な判断ができるはずです。

MS FINANCIAL PRESSでは、今後も市場の変動に合わせたタイムリーな分析情報を発信していきます。

著書紹介

元大手投資銀行

株式担当トレーダー

投資歴20年の現役トレーダー。

米国株・日経平均・為替など主要指数を中心売買分析。

著:ジョ-ン・スミス氏


免責事項

本記事は情報の提供を目的としており、投資の勧誘や推奨を目的とするものではありません。掲載されている分析や予測は、執筆時点での著者の見解であり、将来の市場環境の変動を保証するものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。本記事の情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当サイト及び運営者は一切の責任を負いません。

出典|参考リンク


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